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相続税の申告 その8~債務と葬式費用

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相続税の申告」カテゴリの記事がかなり登記関連の記事で占められていますが、相続税申告書の作成も少しずつ進めています。
先日、債務、葬式費用を記載する別表13を書き終えました。
(が、少し訂正するかも。後述します)

申告書の別表13は債務と葬式費用

被相続人の債務や葬式にかかった費用は、相続財産(資産)から差し引くことができるので、これを別表13に記入します。
父は借金はありませんでしたが、今年の分の固定資産税と住民税は亡くなってから母が納めているので、債務として相続財産から差し引くことができます。
母から納入通知書(?)等をもらい、記入しました。

葬式費用の範囲

葬式費用として何が認められるかは国税庁のHPに書いてありますし、もっと詳しく書かれている税理士さんのサイトもたくさんありました。
大まかに言えば、お葬式(通夜・告別式)当日にかかった費用はほとんどが認められる感じです。

お坊さんに渡したお布施も認められています(上記サイトでは「読経料などのお礼」と記載)が、領収書ってもらわないですよね。
それに、亡くなった直後でバタバタして気持ちも落ち着いていないので、他にもらった領収書も紛失してしまったりするのではないでしょうか?
うちも斎場への支払の領収書が見当たりません。

でも、申告にあたっては領収書がなくても「いつ誰に支払ったか」を書いたメモがあればよいそうです。
親族を亡くした直後の心情(動揺)を税務署が慮ってくれている、と考えるのは深読みしすぎでしょうか。

別表13を記入した時点でここまで調べていませんでした。
今回の申告では納税額はゼロの見込み(昔の記事参照)なので、突っ込まれないよう領収書のあるものだけにしていましたが、もう少し書いておこうと思います。
相続税申告のルールわかってますよ」というアピールのために(笑)

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お葬式の日にかかった費用は、メモをとっておきましょう。

法務局から電話が!

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法務局から電話が!

父が持っていた北海道の土地の相続登記のため、申請書類一式を先週金曜に送りました。
記事はこちら
fp-uta.hatenablog.jp

自宅家屋の手続きと同様に申請したのですが、「書類が足りない」と法務局から申請人である母のところに電話がありました。
「戸籍の附票か父が土地を取得したときの権利証が必要」と言われたそうです。

調べてみると・・・

何で今さら、と思いつつ法務局の資料(HPにある記載例の注意事項)を見ると、下記の記載がありました(下線は私が引きました)。

被相続人の最後の氏名及び住所が登記記録上の氏名及び住所と異なる場合被相続人の本籍が登記記録上の住所と異なる場合には,被相続人が登記記録上の登記名義人であることが分かる被相続人の本籍の記載のある住民票の除票又は戸籍の附票の写し等が必要となります。

うちの場合は「被相続人の本籍が登記記録上の住所と異なる場合」に該当し、戸籍の附票が必要なようです。

なぜ必要なのか?

ネット上で調べた結果、「昔登記して持ち主となっているAさん」と「今回申請書についていた、亡くなったAさん」が同一人かを確かめるために必要なのだそうです。
取得時の登記手続きにおいては「○○に住むAさん」としか認識されないため、その後引っ越して同姓同名のA´さんが○○に住んでいるかもしれないからだとか。

引用した文章から推測すると、本籍地と住所が一緒ならずっとそこに住んでいる(同一人)と判断してくれるようです。
そうでなければ、住所の移動履歴が載っている「戸籍の附票」を添付してください、という流れなんですね。

ただ、戸籍の改製があると必要な附票を入手できないこともあるようで(なんじゃそりゃ!)、権利証(正確には登記済証)でもいいよ、ということみたいです。

泥縄で調べているので推測ばかりの文章になってしまいました。
自宅家屋の登記のときは(当たり前ですが)自宅家屋の所在地=父、母の住所だったので、提出を求められなかったのではないかと思います。(これも推測ですが)

住民票コードとかマイナンバーとか上手く使えないのか?

登記手続きや今後行う相続税の申告では戸籍謄本や住民票、印鑑証明書等様々な公的文書の提出を求められますが、その多くは
「亡くなったのが誰か」「申請してきた人物が相続人か」等々、「私たちが何者か」を証明するためなのです。

しかし、冷静に考えるとこれらはそもそも国や自治体に届け出ているものです。
住民票コードやマイナンバーといった番号を一人一人に割り振っているのですから、有効に使って手続きを簡単にできないものでしょうか?
導入から日が浅いマイナンバーはともかく、何年も経つ住民票コードのおかげで便利になったことが1度もないのは納得がいきません。

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自宅と異なる土地の相続登記には、戸籍の附票か取得時の登記済証(現在は登記識別情報)が必要なことがあります。

男性誌の記事を取り上げない理由

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男性週刊誌をネタにしない理由

雑誌記事等をネタに書くのを火曜にした理由は、おっさん向け(今やじいさん向け?)週刊紙の週刊ポスト週刊現代がよくマネー関係の記事を載せているからです。
しかし、今までほとんど当ブログのネタにしていません。

最大の理由は、大袈裟に不安を煽る見出しで読む気がしなくなってしまうためです。
例えば今週の週刊ポストの見出しは「「年金75歳支給」に備えて老後資産計画を書き換えろ」です。

記事の中身は・・・

読まずに批判するのもどうかと思うので、ざっと読んでみました。
なんでも、年金を75歳から選択受給できる制度の検討が始まったことから、
「いずれ年金をもらえるのは、みんな75歳からになるぞ」と想定して、3週にわたって特集しているのだそうです。

全員75歳からという想定自体かなり飛躍がありますし、お金のこと、家のこと、医療や家族関係まで悲観的な推測のオンパレードです。
解決策を提示するわけでもありません。

これを読んでどうしろというのでしょう?いたずらに不安を煽っているだけのように思います。
「こんなにひどいことを検討しているから、気をつけましょうね」と“啓蒙”してくれているのでしょうか。
やっぱり読む価値なかったな、という結論です。

女性誌と男性誌の違い

このブログで、女性向け雑誌の記事は何度かとりあげていますが、女性誌と男性誌でずいぶん読者との関係性が異なる気がします。

会話にするとこんな感じでしょうか。
[女性誌]
雑誌:ねえねえ、こんな節約の仕方あるよ
読者:へぇー、これならわたしにもできるかも。

[男性誌]
雑誌:おい、このままだとお前ら死ぬ前に破産するぞ!
読者:えっ、ほんとですか?どうしたらいいんだろう・・・。

40代男子の自分も違和感を感じているので、男女の違いというより世代間の違いなのかもしれませんが。

画竜点睛

いたずらに不安を煽る記事には要注意。
受け入れやすい言われ方には男女差や世代差がありそう。

週刊ダイヤモンドの特集「定年後の歩き方」は実用的

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硬派な雑誌が多くてすみません

毎週火曜(か水曜朝)は雑誌記事等をネタにしていますが、堅めの経済誌が多くなってしまっています。
当初は気軽な記事をもっと気軽に取り上げるつもりだったのですが。
その辺のことは明日書こうと思います。

老後のお金の具体的な計算も

週刊ダイヤモンド9月2日号「定年後の歩き方 お金・仕事・人脈」を読みました。
正確に言うとまだ全然読み切れていません。老後の収支シュミレーションなど、細かい数字もたくさん載っているからです。

40代以上になれば漠然とした老後の不安を持つ人が多いと思いますが、収入がどうなりそうかをわかりやすく教えてくれています。
給与の方は勤め先による違いも大きいと思いますが、将来もらえる年金額の簡単計算法やねんきん定期便の見方はかなり助けになります。

老後をどう生きるかについても

お金も大事ですが、いくつになっても「どう生きるか」の方が大事です。
働き続けることを含め、老後も社会とどうつながっていくのかを考えさせてくれる記事も載っています。

そういうことを考えていくと、「老後」という言葉自体、だんだんそぐわない感じがしてきます。
「老眼」にはじまり(?)老いは徐々に訪れてくる(きてます)ものなので、「前」と「後」に分けられるものではないのでは。

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定年後に漠然とした不安を抱いているなら、今週の週刊ダイヤモンドはおすすめです。
私も買いました。

ネットを使えないと安全資産の運用もままならない

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無リスク資産の運用方法

先週書いたように、母の金融資産はすべて無リスク資産にすることにしました。
どこの金融機関でどう運用するのがよいか、考えています。

ネット銀行と個人向け国債

もちろん、自分も無リスク資産を運用していて、概ねネット銀行(または普通の銀行のネット支店)の定期預金か個人向け国債としています。
定期預金のキャンペーンはネット銀行でも数年前に比べるとだいぶ減ったように思いますが、それでもメガバンクの利率よりはだいぶ高い利率で運用できています。

母はネット銀行は使いません・・・

ネット通販もやらずネット銀行は信用できないようなので、母の場合は近所に店舗のある金融機関の定期預金か個人向け国債が候補になります。
メガバンクの定期預金の利率(0.01%)は自分としては受け入れがたい利率なので、どうにかならないかとあれこれ探してみました。

地方銀行や信用金庫等の金融機関では、年金受取り口座に指定すると定期預金の金利優遇というサービスがあります。
これなら母にもできそうだと思いますが、様々な引き落としに使っている口座と別になってしまうのは不便で、そこまでやる必要はないように思います。

個人向け国債の現在の利率は0.05%なのでメガバンクの定期預金よりは有利ですし、キャンペーンで0.2~0.4%ほどが購入時にプレゼントされるので、1年目だけの利回りで言えばネット銀行とも遜色ありません。
(1年経ったらすぐ解約して買い替える人もいるとか・・・)
選択肢の中では一番マシかな、という感じです。

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逆説的ですが、資産運用を楽しむためにはネットが使えること(ネット証券とネット銀行に口座を持ち、操作ができること)が不可欠なのだと改めて感じました。
(母は…いいんです。他に楽しいことがあるようなので)

相続税の申告 その7~税務署からの案内と土地の評価

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税務署から案内が届いた

税務署から「相続税の申告等についてのご案内」という文書が届きました。
父が亡くなって、7か月弱での到着です。

案内の趣旨は、下記のいずれかを行うようにというものです。
相続税の申告が必要なら申告期限(死亡後10か月)までに申告する。
2 申告の必要がなければ、同封した「相続税の申告要否検討表」を申告期限の1か月までに送る。

2の要否検討表は、法定相続人や相続財産をざっくり書いて、文字通り申告の要否をチェックするためのものです。
税務署は下調べをしてから送ってきている(必要ありそうな人に送っている)ので、「申告の必要ない」として提出しても、違うでしょ!と言われ慌てて申告する羽目になるのではないでしょうか?

土地の評価明細書を作成

登記手続きも一通り終わったので、この週末は久しぶりに申告書作成が少し進みました。
まず未作成だった「土地及び土地の上に存する権利の評価明細書(第1表)」に記入。
父の自宅が建っている土地の借地権に関する評価です。
一方向しか道路に面していないこともあり、比較的簡単でした。
北海道の土地は倍率方式なので、作成不要です。

さらに、金額等が未記入だった別表11も必要事項を書いていき、相続財産の方はほぼ書けました。
あとは負債の方を書き、別表15、別表1と進んでいく予定です。

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税務署からの案内が届いたこともあり、申告書作成を再開しました。

郵送で登記手続き

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1月に亡くなった父の相続手続きをあれこれ行っています。
先週の続きです。

母の自宅家屋の登記が完了

8月17日に申請した自宅家屋の登記は無事完了しました。
完了予定と言われた23日に母が行くと登記識別情報がもらえ、印鑑証明等の原本も還付してもらえました。

北海道の土地の登記は郵送で

父が保有していた不動産としては、自宅家屋のほかに北海道の土地がありました。
(自宅の土地は借地、北海道は建物は建っていない)
25日(金)に登記申請書他の必要書類を郵送(一般書留)しました。

提出するものや方法は自宅家屋の登記でわかったので問題ありませんでした。
郵送の場合の違いとしては、下記の点があります。
1 申請書に「申請人の住所へ送付の方法により登記識別情報通知書の交付を希望します。」 と記載する。
2 返信用封筒を入れ、切手を同封する。返信時は一般書留+本人限定郵便となるので、定形外郵便料金にこれらの料金をプラスして考える。
3 行きの封筒に「不動産登記申請書在中」と記載する。

北海道の土地は原野ではないんです

登記のことを調べていて、「原野商法」というものが一時期非常に流行っていたことを知りました。
電気や水道も通っていないような原野を「開発予定地」と偽って販売する悪質商法です。

父が持っていた土地は別荘地の一区画で、原野ではありません。
私の祖父は長いこと不動産会社に勤めていて、会社が開発した別荘地の一区画を現物給与のような形で私が生まれた頃に入手したようなのです。
別荘を建てることもなく、土地だけが祖父から祖母、父と相続され、今回母が相続することになった次第です。

昨年、両親と兄夫婦が北海道に旅行したときに、この別荘地にも寄り
「別荘地には管理組合もあって2~3割は建物が建っていたが、うちの区画には大きな木が何本も生えていた」
と言っていました。

“形見”の処分の難しさ

免税点以下のため固定資産税は支払っていませんが、毎年管理料は支払っています。
何十年も費用だけかかっている状態なので、建物を建てて別荘として活用しないのであれば手放すのが合理的な選択です。
買い手がいるのかという問題もありますが、祖父の“形見”のようで手放せないでいます。

お盆のとき話題になり、母と兄も同じ想いでした。
祖父を直接知っているのは私も含めこの3人だけですし、その次の代に引き継ぐまでには結論を出さないといけないなと思っています。

蛇足

原野商法で買った土地ではありませんが、現況は原野に近いようです。