週刊東洋経済「金融大淘汰」を読んで
金融庁 森長官のインタビュー
最近の金融庁の取り組みが書かれ「対応できない金融機関は生き残れないぞ」という特集記事で、次の長官の予想も含め先々週の週刊ダイヤモンドの記事と似た部分もあります。
ただ、今回は冒頭に森長官のインタビューが載っています。
顧客本位の業務運営を目指す長官の姿勢を知っていれば、驚くべき内容はありません。例えば、
「洋の東西を問わず、顧客のニーズに応えた良質な商品・サービスを提供する主体が顧客に選ばれる。これはビジネスの基本だ。日本の資産運用業界は、それをやりきれていない面がいまだある」
といった具合です。
極めてまっとうな主張が並んでおり、この主張に戦々恐々としている金融業界は、かなり本筋から離れてしまっているのではないかと感じました。
フィンテックの成長でFPは不要になる?
特集の中に「最新版フィンテック人脈図 金融機関の大物も次々合流」という記事もありました。
外資系証券等で経験を積んだ若手が立ち上げた会社に、大手金融機関の大物経営者が移っているというもので、フィンテック(AI等の技術を利用した新たな金融サービス)を手掛ける企業とそのサービスはこれから伸びていきそうだな、という印象を持ちました。
フィンテックの中でも「ロボットアドバイザー」というサービスは既に競争が激しくなっています。
お客様の投資志向を確かめてシステム的に適した商品を紹介し、会社によっては自動で商品の購入もしてもらえるものです。
これってまさにFPの仕事ですよね?
「投資と言っても何をすればよいかわからない」と言っている人も、「わからないけど、ロボットアドバイザーの指示通りに投資を行ってます」という時代が来るのかもしれません。
そうなってもFPとして必要とされることは何か、よく考えてみたいと思います。
画竜点睛
顧客のニーズに応えた良質なサービスを提供するFPになりたい。