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村上世彰さんの「いま君に伝えたいお金の話」を読んで

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30代以上の人なら「村上ファンドの村上さん」と言った方がわかるのではないでしょうか。
村上さんは最近、中学や高校で「お金の学校」という講義をしているそうで、その内容をもとに「お金とは何か」やお金とのつきあい方を子供向けにわかりやすく書いた本です。

お薦めです

10年ほど前の“事件”を知っている人は、村上さんというと「金の亡者」のような印象を持っている人も多いのかもしれません。
しかし、この本はお金とニュートラルな気持ちで付き合い、増やし、使っていく助けになります。
また本当にわかりやすく書かれていて、小学校高学年から中学生でも十分読んで理解できそうです。

漢字にルビをふってくれているところもありますが、自分の娘は小学校低学年なのでまだちょっと厳しいですかね。
もう少し大きくなったら読ませたいです。

特に印象に残ったところ

あまり本筋ではないかもしれませんが、村上さんは「会社が株主だけのものだとは思っていない」というところです。
コーポレートガバナンスとは(中略)、会社の経営がきちんとルールにのっとって行われているか、株主など会社に関わるすべての人にとってと思われる経営が行われているか、監視する仕組みのこと
と述べています(p.110~111)。
「株主にとって」と、「株主など会社に関わるすべての人にとって」の間には大きな違いがあり、サラリと書いてしまうところに自分は少々驚きました。
まあ、村上さんを偏った目で見ていただけかもしれませんが。

もう1つは、お金の使い方や寄付について書かれていた部分(第7章)です。
これは、本人も認めていたように“事件”後に考えが変わった部分も大いにありそうです。

“事件”とは何だったのか、自分も忘れている部分がかなりあります。
明日は振り返りながら、コーポレートガバナンスについて少し書きたいと思います。