平成初期にはネット証券はなかった
前回はブログテーマを気にせず平成を振り返りました。
fp-uta.hatenablog.jp
書いているうちに「ネットの普及が投資にもたらした影響の大きさ」に気づいたので、今回はそのことについて書いてみます。
ネット証券、ネット銀行の誕生
自分はネット銀行を愛用し、ネット証券(SBI証券)で投資を行っています。
インターネットが普及し始めたのが平成8年(1995年)頃からでしたので、それ以前にはネット銀行も証券もありませんでした。
調べてみたら平成10年(1998年)に松井証券が最初のインターネットサービスを開始、他の大手ネット証券会社もほとんどが平成11年(1999年)に設立、サービスを開始しています(wiki調べ)。
ネット銀行は平成12年(2000年)のジャパンネット銀行が最初のようです(これもwiki)。
投資のハードルが下がった
ネットのない時代の投資は証券会社の支店窓口に行ったり、逆に証券会社の人が家に来たりして、相談しながら売買の注文を出すという感じでした(一部想像)。
現在も利用している人が大勢いるので、過去形で話すのはよくないですね。
売買注文を出すには証券会社の「人」に直接話して伝えるしかないのです(電話も可)。
サラリーマンのように昼間働いている人にはそもそも物理的にできないことです。
ところが、ネット証券の登場によって夜中でも休日でも注文を出せるようになり、サラリーマンでも投資を行うことが可能になりました。
ネット証券会社は当然お客さんを増やしたいので、その手の広告や記事もだんだん増えていきます。
こうして平成初期にわずかだったサラリーマン投資家も今ではだいぶ増えてきました。
(ちなみに、私が投資を始めたのが平成17年(2005年)です)
自分で考えて投資すること
こうして振り返ってみると、個人が自分の考えで投資を行うようになってからまだ20年くらいしか経っていないのです。意外と短いですね。
「オレの家には証券会社の担当者が訪ねてきて色々情報はもらっているが、言いなりではなくて自分で考えて投資先は決めているぞ」というお父さんもいるかもしれませんが、証券会社は売買の回数を増やしたり販売手数料の高い商品を売ることが自らの利益につながるので、知らないうちにバイアスがかかっています。
ネット証券の場合はそういうことが(ほぼ)ないので、自分で情報を集め自分で決めるしかありません。
もちろん情報の取り方によっては偏りが生じてしまいますし、ネット証券だって売買手数料を得ていることに変わりはありませんので、完全なる「不偏不党」はありませんが、それでも雲泥の差があると思います。
平成の終わりに一言
連休に入ってからも「私」の方でバタバタ感が抜けず、不十分な記事になってしまいました。
平成は大災害やとんでもない事件もありましたし、経済や株価もパッとしない時期が長かったです。
でも、自分が10代半ばから40代半ばを過ごした大切な時代です。
ありがとう、平成。
そして、新たな令和の時代がよりよい時代になりますように。
いや、よい時代とするようがんばっていきたいです。