川村元気「億男」を読んで
珍しく小説の書評です。「おくおとこ」と読みます。
小説はあまり読まないのですが、ひょんなことから読むことになり、読んでみたらお金に関する小説でした。
ストーリー
(「ネタバレ」レベルではないと思いますが、知りたくない人は先に進んでください)
主人公の一男は兄の借金を背負い、妻子と別居中。
そんなある日3億円の宝くじが当たるが、怖くなって学生時代の親友で今は大金持ちの九十九に相談に行く。
しかし、九十九は3億円を持ち逃げして失踪してしまう。
一男は九十九と仲のよかった人を訪ねながら九十九を追い、「お金と幸せの答え」を探し続ける。
感想
全編にわたり、「お金と幸せ」について考えさせられる本です。
自分もこんなブログを書きつつ、お金を増やすことそのものが一番大切なことではない、と思っています。
(ブログタイトルに「楽しく」とかつけてるのも同じ理由です)
自分に読解力がないだけかもしれませんが、読み終わってもお金と幸せの答えはわかりませんでした。
ただ、何度も引用されているチャップリンの言葉の意味が少しだけ実感できたような気がします。
「人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ」
蛇足
読むことになった経緯は明日(か明後日)書きます。