母が外貨建保険に入ってしまい、クーリングオフした話(後編)
一昨日の記事の続きです。
どんな商品か?
母が契約していたのは第一フロンティア生命のプレミアギフトMという商品の米ドル建てでした。
(どこのメガバンクかわかっちゃいますね)
一括で支払った保険料はすぐ米ドルに替えられ、積立利率保証期間(母の場合30年)は契約時点で定められた利率(2.9%)の分、確実に増えていくというものです。
また、特約を付加すると支払った保険料が2年間は円建てで保証されます。
非常にわかりにくい商品で、設計書や「しおり」を何度も読んでも全てを理解できません。
A4で3枚くらいの設計書だけ読むとあたかも損をしないように見えますが、為替リスク、中途解約リスクは確実にあります。
突っ込みどころはたくさんありますが、1つだけ言えば、積立利率保証期間が30年というのは長すぎます。
(それ以前に解約すると「解約控除」というペナルティーがとられる)
母への説明
そもそも、去年父の資産を相続したときにリスク商品は買わないと決めたことに反します。
ただ、それを言ってもわかってもらえないと思ったので、下記のように説明しました。
①この保険は、預金を米ドルに替えて30年間貸すようなもので、30年以内に返してもらおうとするとペナルティーがかかる。30年後は100歳近いので、そんなときに返ってきてもしょうがないのでは?
②たしかに今の為替レートが続けば30年後に1.6倍になる。しかし、元々相続税を減らしたかったはずなのに資産を増やしてどうするのか?