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週刊ポスト「幸福老人と不幸老人・・・」を読んで

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週刊ポスト12月15日号の特集「「幸福老人」と「不幸老人」その「境界線」がわかった」を読んだ感想です。

どんな高齢者が幸福と感じているか

高齢者への幸福度調査をベースに「高齢者の中でも、こういう状態の人が幸福と感じていますよ」という記事です。
サブタイトルにある「行動経済学」というほどのものか?という気はしますが、なかなか興味深かったです。

40代の自分も老後はどう過ごそうか、おぼろげに考えたりはしますが、所詮想像の域を出ません。
高齢者のリアルな幸福感は参考にしたいところなのでいくつか紹介します。

1人暮らしも悪くない

「独居老人」と聞くと寂しい印象を持ってしまいますが、「同居して気を使うより、住み慣れた場所で自分のペースの方が」という人も多いそうです。
ただ、地域に2~3人は友人がいることやできることは自分でやる気持ちが強い人の方が幸福度は高いとか。

また、1人暮らしの高齢男性は同居・別居に関わらず子供や孫がいない人の方がむしろ幸福度が高いそうで、意外でした。
趣味や友人との食事や雑談に生きがいを見出している人がはるかに多いのが理由だとか。
子供が小さい今でも、自分の趣味の時間も欲しいと思ってたまにゴルフに行ってしまったりするので、その延長と考えればよいのでしょうか・・・。

一番面白かったのは、高齢男性は親密な女性がいるかどうかで幸福度が大きく異なるという調査結果でした。
男はいくつになっても・・・というところです。

男性は働くのが好き(?)

男性週刊誌なので男目線の記事になってしまっていますが、研究・調査では
・男性は女性より働くことによる幸福度を感じやすく、しかも年齢とともに高まる
・週15時間未満の労働時間が、一番幸福度が高い
のだそうです。

定年でスパッと仕事が0になるのではなく、量は減らしつつ仕事は続けるというのが幸福感につながる。
これは自分が何となく考えている理想に近いものです。

貯金の額は関係ない?

お金に関する調査結果もありました。
(当ブログのテーマとしては、最初に取り上げるべきでしたね)

三菱総研の調査によれば、金融資産の額ごとに「幸せ」と回答した人の割合は下記の通りだそうです。
・2000~3000万円 64%
・200~500万円 60%弱
・200万円未満 44%

投資の解説本ではよく「老後資金がいくら必要か」からスタートして、2000万あればとかそれでも足りないとか、(悪く言えば)不安を煽って投資に導こうとしています。
しかし、500万円以下しか持っていなくても、半数前後の人は「幸せ」と回答できているということです。
回答した人が実際にどういう生活をしているかまではもちろんわかりませんが、「老後のお金どうしよう」と過度に心配になる必要はないように思います。
投資も気楽にいきましょう。

画竜点睛

高齢男性は少しずつでも仕事を続け、親密な女性がいるとお金がなくても幸福と感じやすい。
(「親密な女性」には奥さんも含まれているのか、気になっていますが・・・)