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10代の若者は「いずれ金利が上がると…」を想像できるのか?

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金利時代はいつから?

いろんな投資本に「低金利で預金だけでは持っているお金が増えないので、投資をしましょう」と書かれています。
自分の経験を顧みても、低金利は投資を始めた理由の1つと言えます。

いつから低金利時代と認識されだしたのか定かではありませんが、少なくとも10数年前には既に低金利時代と呼ばれていました。
もちろん今ほど金利は低くなかった(マイナス金利なんて言葉はなかった)ものの、過去のもっと金利が高かったときと比べてそう言われていたのです。

自分は社会人になったばかりの頃(20世紀末)、バブル期にお年玉を預けた定額貯金がまだ満期になっていなくて、年利6%だったことを覚えています。
今思えば、そういう実体験があったので、「低金利」と言われてすぐ理解できた部分もあったのでしょう。

金利や株式への認識の世代間ギャップ

では、今世紀生まれの人はどう想うんだろう?と少し考えてみました。
物心ついたときから低金利なので、“今は”低金利と思うのではなくて「金利というのは低いものだ」と思っているかもしれません。
「いずれ金利が上がると・・・」という説明をされてもピンとこないのではないでしょうか。

株価も「長期的には右肩上がり」という説明がなされますが、こういうとき引用されるグラフは第二次大戦頃からのものが多いです。
我々世代には違和感のないグラフですが、果たして意味のある説明になっているのかどうか。
今世紀生まれからすれば、「先進国の株価は90年代以降は横ばい」という説明の方が自らの体験と合致して理解しやすいのではないでしょうか。

画竜点睛

今世紀生まれ=10代の若者と投資の話をする機会もありませんが、少し想像してみると、誰もが生きてきた時代のバイアスを受けていることがわかります。
「いつか昔のようになるんじゃないか」とは思わない方が判断を誤らない気がします。