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「個人型確定拠出年金で選ぶべきこの7本!」を読んで

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アクティブファンドを勧める本

個人型確定拠出年金で選ぶべきこの7本!」(中野晴啓、ビジネス社)
ある雑誌のお薦め投資本に入っていたので、“宗旨違い”とわかっていながら読んでみました。
筆者はアクティブファンドを運用するセゾン投信の社長です。

当然アクティブファンドを勧めているのですが、全体に読者への敬意が感じられません。
「わかってないなあ、○○、××だから、結局うちのファンド買えばいいんだよ」と言われてる感じです。

サブタイトルがいい加減すぎる

その姿勢が如実に表れているのがサブタイトルです。
「50歳でも30歳でも3000万円つくれる35の法則」とありますが、まず本文中に法則という言葉は出てきません。
目次を見ると小見出しが34あり、そのあとQ&Aが9つ載ってるのでQ&Aを1つとカウントして35ということなのでしょうか。
読者に考えさせている時点で不親切です。

さらに「50歳からでも3000万円」とあり、これは第2章のタイトルにもなっています。
iDeCoやNISAを利用した長期分散積立投資を勧めているので、「50歳から○万円ずつ×年間積み立てて、平均利回りが△△なら3000万円つくれる」という記載があるのかと思いましたが、本文中に具体的な方法は書かれていません。

タイトルで興味を惹きたいのはわかりますが、ちょっとやり過ぎではないでしょうか?

投資を行うべき理由はよく整理されている

第1章で、預金だけではなく投資を行うべき理由が理解しやすく書かれています。
特に、「イールドカーブ・コントロール」の意味を解説してくれているあたり。

ただ、だからと言って今すぐ投資を始めなくてもよいのでは?とも思います。
筆者は今の金利の状況は「異常」で、いずれ金利は上がると考えています。
しかし、人口減少時代は低金利が当たり前(今後も上がらない)で、心配には及ばないのでは?という思いが自分にはあります。


インデックスVSアクティブについては次回の記事で。