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株価の予想はプロでも難しい

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昨日の記事で投資スタイルを3つに分類しました。
fp-uta.hatenablog.jp
今日は1つ目の
個別銘柄の株価の動きは、(分析等を頑張れば)予測可能である。
について書きます。

従来の株式投資のほとんどがこれ

株式投資と言われてまず連想するのは、株価が将来上がると予想した会社の株式を購入し、上がったところで売却して利益を得るというものだと思います。
株価の予想方法はたくさんありますが、代表的なものとしては
・A社は画期的な新製品を売り出したから今後株価が上がるはず(グロース投資)
・B社は業績も財務体質もよいのに、株価が低い。正当に評価されていないのでいつか上がるはず(バリュー投資)
・C社の株価は下がってきたが、チャートを見るとそろそろ上がるはず(テクニカル投資)
といったものがあります。
デイトレードもごく短期の株価を予想して売買しているという点でここに含まれます。

際限がないのでやめますが、これ以外にも(この中にも)実にたくさんの“宗派”があります。
共通しているのは分析・研究によって将来(短期・中期)の株価を予想して売買をしていることです。

アクティブファンドもこのスタイル

投資信託の中に「アクティブファンド」と呼ばれる市場平均以上のリターンを目指す商品がありますが、このアクティブファンドもまさしくこの投資スタイルです。
例えば日本株のアクティブファンドであれば、運用管理者はTOPIX日経平均を上回る収益をあげることを目標にどの会社の株式を買うか(売るか)、必死に予想して運用しているわけです。

信じる者は報われるのか?

では結果はどうかというと、アクティブファンドの半分以上は市場平均(≒平均株価の上昇率)を上回る運用成績をあげられていない、というデータがあります。日本でも海外でも同様です。
ざっくり言えば、運用のプロが仕事として必死に取り組んで予想しても半分以上は外れているということです。

もちろん、予想が当たって(当たり続けて)資産を何倍にも増やしている人もいます。
しかし、プロでも半分以上が外れているのですから、素人が勝ち続けるのは至難の業です。

自分もそうでした

大抵の投資家は、このスタイルから投資をスタートさせているのではないかと思います。
自分もそうでした。
投資を始めて何年かは、色々な会社の株式の売買を繰り返していました。
儲かることも損が出ることもありましたが、たまに大きく損を出す銘柄があることで、トータルではマイナスかせいぜいトントンでした。

どの株を買うか考えるのは楽しいですし、予想が当たったときの喜びも大きいです。
しかし、結局は「素人が勝ち続けるのは無理」ということがわかってきます。
そもそも投資に費やせる時間も限られているのですから。
今では、このスタイルでの投資は行っていません。

負けて投資自体を止めてしまう人もたくさんいると聞いていますが、別のスタイルで続けている人もいます。
別のスタイルについては次の機会に。

画竜点睛

株価の予想はプロでも難しい。
いわんや素人をや。